酵素に関して
様々なレシピや料理本で良くあげられます、「酵素」
こうして別で取り上げた方がわかりやすいかとレシピ関係なく書きます。
例外もありますが、基本的に酵素自身は変化せず、役割としては特定の物質を反応させ、加工、変化させます。
そして反応する物質を基質と呼び、基質が加工したものを生成物と呼びます。
また、基本的にはタンパク質からできています。
タンパク質はアミノ酸が多数結合したもので、その繋がり方がタンパク質により異なるので酵素も種類ごとに異なる構造をしています。
タンパク質でできているため、当然タンパク質の一般的性質を持ち、熱や酸、有機溶剤などにより変性して構造が壊れます。
これを酵素の失活と呼びます。
生体内は水溶液に満たされてますので、水分内では温度が上がると反応する物質のスピードが上がる反面、熱で失活していく酵素も増えていくということになります。
さらに、胃酸は当然強い酸性を持つため、胃酸の酸性下で機能するペプシンなどを除いては変性して構造が崩れてしまう場合が多いです。
そのためネットでよく見る「酵素を経口補充する」という流れには疑問が生じます。
基本的には体内では必要な酵素を新たに合成したり、不要な酵素を分解したりで調整します。
身体の持つチカラは、遺伝子情報のあるDNAから必要なタンパク質の情報をコピーして新たなタンパク質を作り出す事で生体バランスを保つという非常に凄いものを持ってます。
その為、沢山の酵素となる前駆物質を体内に貯めておけば必要な際に直ぐに活性型の酵素に出来るようになります。
つまりはタンパク質をよく摂取して、アミノ酸をプールしておこう、という事になります。
しかし、酵素は機能するのに補助因子が必要な場合も多く、補酵素や酸素、金属イオンなどさまざまなものが必要になるので、上手く利用するには生体活動や摂取など様々な方向から刺激などを与える必要があります。
外部から体内の酵素活性を改善するという事は長く研究を続けてきた凄い学を持つ方が専門的に検査をしてようやく出来るくらいの話ですから、やはり僕としては酵素のサプリメントやスムージーとかで手軽に改善出来るかというのは疑問ではありますね、、摂らないよりはマシかな、?位で。
料理などで活用するならば、せいぜい肉のタンパク質分解して柔らかく吸収しやすくする、麹やチーズの利用、漬物など発酵食品、くらいの中で考えておくと良いと思います。
流行りだからと鯖缶や鶏胸肉などだけを食べるわけでなく、なんとか酵素ダイエットみたいな高いものを摂取するわけでなく、色んな種類の肉や野菜などをバランスよく食べて不足なく過ごせたらよいですね。
正直、私も専門家ほどわからないですしね。
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